平和と家
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名前の初任務から約一週間後。スクアーロはイタリアの空港にいた。
「ちゃおっス」
こんなナメた挨拶をするのは…アルコバレーノのリボーン。
「わっ!スクアーロ!?」
「そうなのな♪」
そいつの隣にいたのは…沢田綱吉。もちろん他の守護者も勢ぞろいだった。
「何でガキどもまでいるんだぁ?」
「そのうちこいつらもイタリアの本部に来るからな、ちょっと早い下見だ」
「リボーン!!!俺は10代目なんかならないって言ってるじゃん!」
まだまだ甘いことを言っている沢田綱吉。スクアーロは深くため息をついた。
「まぁいい。さっさと行くぞぉ」
スクアーロはスタスタと歩き始めた。
スクアーロの不安はただ一つ…ザンザスが我慢できるかだった。
日本からの来客を乗せたヴァリアーのリムジンは数十分車を走らせヴァリアー邸に到着した。
日本の守護者達は声をあげる。
「いやっ、俺は10代目の家の方が素敵だと思います!!!」
(いや、普通の民家だから!!張り合わないでー!!)
「帰ったぞぉ」
スクアーロがヴァリアー邸の扉を開ける。日本の守護者達も後に続きそろそろと入った。
「うししっ、ガキまでいんのかよ」
ベルがマーモンを腕に抱えてやってきた。
「てめっ、ナイフ野郎!!」
獄寺がダイナマイトを構える。
「わっ、獄寺君!!」
綱吉が慌てて止めようとする。
「う゛ぉい、喧嘩は後だぁ。まずクソボスの所行くぞぉ」
スクアーロはまたスタスタ歩き出した。
そしてザンザスの部屋の前に着く。
「う゛おぉぉぉい、連れてきたぜぇ」
スクアーロがそう言い部屋に入るとグラスが飛んできた。
隣で綱吉はひぃ!!!なんて言っている。
「…ガキどもに用はねぇ」
ザンザスは明らかに不満そうに言った。
「そう言うな。俺はちゃんと情報持ってきたぞ。ただし俺たちをヴァリアー邸に一週間泊めろ。」
リボーンは淡々と話した。
「はぁぁ?そんなのこんなクソボスが我慢できるかぁぁぁ!!!」
スクアーロは叫ぶ。
「情報は持ってきた。こちらの情報も飲んでもらうぞ」
「…フン、カスが。カス共の部屋を準備しろ。アルコバレーノはここにいろ。他は好きにしろ、ここから出て行け」
ザンザスは不機嫌MAXと言った顔。下手に刺激したら自分の命は明らかにないだろう。