黒子short
□やめてください
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放課後。バスケ部の部活が終わり、帰宅途中ハンバーガーショップに寄る。メンバーは黄瀬君に青峰君にテツとだ。テツと私は付き合ってるので、青峰君だけが着いてくる予定だったが、二人に青峰君だけでは…とか言って黄瀬君も着いてきた。
「あー腹減った」
青峰君が欠伸しながら言った。
「眠い上に空腹だなんて我が侭ですね、青峰君」
テツが言った。
「練習の後はこんなもんだろ。いっぱい食って寝ねーと大きくなんねーよ?」
青峰が馬鹿にしたようにテツに言う。
四人でハンバーガーショップに着いた。シェイクを飲みながら、三人と話す。
「じゃ今日もお疲れッス」
黄瀬が乾杯っぽくする。
「またどうせ明日もあんだろ?」
青峰はシカトしてハンバーガーにありつく。
『いーじゃん。お疲れ様』
私が黄瀬と杯をかわす。それにテツも続いた。
「でも俺らも赤司っちのメニューに相当しごかれてるっスけど、ライっちもマネ大変っスよねー」
黄瀬が言った。
「本当、感謝してますよ」
テツが柔らかく微笑んだ。そんな顔に一瞬見惚れて、赤面する。
「もう付き合って何ヶ月たってるんスかぁ?」
「半年くらいですかねぇ」
テツがそう答えたら、黄瀬がえぇっ!?と叫んだ。
「半年経ってもこれで赤面しちゃうんスか!?」
「初にもほどがあんだろ。どこまでいったんだよお前等」
青峰までハンバーガーよりもこちらの話に食いついてきた。
頼むからハンバーガーをかまってて下さい。
「どこって…」
テツが私の顔を見やる。
『キ、キキキスまで…』
そう言ったら青峰がため息をついた。
「テツ、お前よく溜まんねーな」
「我慢強いッスねー」
二人が感心した顔をしてテツを見た。
『え、もしかしてテツ…』
我慢してた!?
そう思って彼の顔を見やると、シェイクのストローから口を離す。
「まぁ…我慢してないと言えば嘘になりますけど…別にいいんですよ」
テツが言った。その言葉に黄瀬・青峰がはぁ!?とでも言いたげにテツの方を振り返った。