シリウスに手を伸ばして
□のんびり
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※黒バスReplace1の第一G沿い(捏造有り)
私が女バスの練習にだけ専念するようになってからしばらくの時が過ぎた。
来週は定期考査だ。いつもはバスケばかりの帝光中バスケ部も、他の中学生と例外なくテストがある。明日からそのテストまで一週間を切ってしまうので、今日で実質練習は終わりでテストが終わるまでは自主練となる。
いつもより部活が早く終わったので、ライはいつも通り男バスの体育館に向かっていた。着いてみたら、男バスもどうやらちょうど終わったようだった。
「あ、ライさんこんばんは」
テツが近くにいて、話しかけてきた。
『うん。あれ?テツ見学?』
私がテツに尋ねた。テツは汗をかいているようには見えなかったし、さつきがいつもいるところに椅子が一つあったから、そう尋ねた。
「はい。最後の練習なんで出たかったんですけど、何故か赤司君に見学するよう言われて」
テツはがっかりした顔を見せた。でも征十郎のことだから何かそうさせた理由があるのだろう。
それから男バスの皆が着替えに行った。私はその間シューティングをさせてもらうことにする。
しばらくすると、敦がやってきた。
「ライちんやっほ〜。あ、桃ち〜ん」
「ムッ君!その呼び方、イヤだっていつも言ってるのに!」
さつきが怒った。何やらメモを取っているようだった。
その後皆も来たが、征十郎は今日は一緒じゃないようだった。
「さつき、ノートコピーさせろ。コンビニ寄るぞ」
青峰が言った。
「ちょっと待って!私もテツ君もコンビニ行かないからね!」
さつきが言った。
「なんでだよ?」
青峰が言う。
さつきは赤司に黒子を寄り道させずまっすぐ家に帰すように言われていたのだ。
さつきは征十郎の言うことを守ろうとするが、青峰もノートをコピーしようと必死だ。
「フン…だいたいノートをしっかりとっておかないから悪いのだよ」
真ちゃんが言った。
『ノートくらいちゃんととればいいのに』
真ちゃんの隣で私もため息をついた。