平和と家
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着いたところは雲雀と修行するはずだった中庭。ザンザスは両手に銃を持った。
「よく見てろ」
ザンザスはそう言って木に向かって銃を撃った。すると先端の方にあった葉が一枚落ちてきた。ザンザスが撃った葉だ。
「まずはこれを目指せ」
ザンザスは次に撃つまでについて教えてくれた。そうして銃についてならい、何発か撃ってその日の午後の時間は終わった。
「なぬっ!?ボスと2人で修行!?」
レヴィが食いついた。
「どーりで名前の部屋に行ってもいねーと思ったんだよね」
ベルがそう言う。
『遊びに来たの?ごめんねベル』
「いーよ」
ベルはそう言って名前の隣に座る。
『そういやスクアーロってしばらく見てないけど何してんの?』
「新幹部の勧誘よー。それがなかなか手こずってるらしくてねぇ」
ルッスーリアは悲しそうに言った。ベルは名前がスクアーロの話をしたのが気にくわなかったらしくちょっと拗ねてる。
『新幹部?入るの?』
「えぇ。早く来ないかしらね〜?」
そう言ってルッスーリアは紅茶を飲んだ。
『新幹部…どんな人だろうなぁ…』
「すげー毒舌でかわいげのねー奴だよ」
ベルは隣でそう言った。
『ベルは会ったことあるの?』
「ボス以外は皆会っている」
『そうなの?』
「でも本当に毒舌よね〜」
ルッスーリアが言う。
『そうなんだ…』
名前がそう言ったとき。
「う゛おぉぉぉい!!!フランを連れてきたぞぉ!」
スクアーロが談話室の扉を開けて叫んだ。
「隊長ー、鼓膜破れそうですー」
そしてきれいなエメラルドグリーンの髪をした男の子。
「うししっ、来た来た」
ベルはそう言った。
「こいつは無事に記憶も取り戻してやがる、多分10年後のノリで大丈夫だぁ」
スクアーロが言った。
『10年後?』
「名前とマーモンはとりあえず自己紹介でもしとけぇ」
スクアーロはそう言って報告しにザンザスの自室に向かった。
「マーモンって人はわかりますよー。ミーの前任ですよねー?」
「そうだよ、よろしく頼むよフラン」
「で、こちらの方はー?」
フランは名前を見て言った。