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□ごちそう
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ポスッ…




「…ん?」





カカシ先輩が背中にひっついてきた





「先輩?」


「……スゥ…ハァ…」




なにをしているんだろうか…





「先輩、どうかしましたか?」



「……別に…スゥ…」





さっきからすごく匂いをかがれている気がする




「じゃ、何してるんですか?」



「…匂い…お前の匂いかいでる…ハァ…」






先輩からひっついてくることはめったにない



僕は純粋に喜んでいた





「非常に嬉しいんですがなぜ急に…」




「……俺…お前の匂い…好きだよ…」



「えっ!?」




「…なんか…やさしくて…やわらかくて…いい匂いがする…スゥ…」




先輩からの思ってもない言葉に気持ちが高ぶる







「…あの…誘ってるんですか?」



「……………」




なんでそこで黙るんですか…




先輩を背中から引き剥がし向かい合わせに座らせる




目は薄く開き頬はうっすらピンク色だった

それだけで僕は欲情した






「ふふっ…食べちゃいますよ?」





すると先輩の白くて細い腕がするりと僕の首に回ってきた




先輩が僕の耳に口づける




一気に背中が粟立った




「……食べちゃってよ…残さず奥までね…」






「…えぇ、もちろん。…いただきます」






深く甘いキスから始まる食事





今日はとびきりのご馳走だった








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