沖田受け

□劣情1近沖side
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「ブッ… なんですかその顔ゴリラのくせに…ぶははは」
「なんだよもぉ~!お前だって照れてただろ~!」
「はは…ほら…いいからドラマ見ましょうよ」
「…そうね!そうしようね!」

なんとなく微妙な雰囲気の中、俺達は今まですっかり忘れていたテレビを見つめた。
俺は内心それどころじゃなく、背中に感じる近藤さんの体温や、先程の口付けのことなどをせわしく考えていて、内容は殆ど頭に入らなかった。


ふいに尻のあたりになにか熱くて硬いものが当たっているのに気付いた。


一気に現実に引き戻されると、目に入ってきたドラマでは男女の際どい濡れ場がしつこくうつされていて、
ハッと近藤さんを見上げるとぽけーとテレビを眺めていた近藤さんが俺の目線に気づき、慌てだした。

「はっ…あ リモコン!リモコンはどこだぁこんなハレンチな番組流しやがってこの!」
俺は理由がどうであれ近藤さんのモノが自分に押し当てられているということに非常に興奮していた。
近藤さんは勃起を気にしてか焦って俺から離れようとしたので、ぎゅっと腕を掴み引き留めた。


「いいじゃないですか、ほらもうCM入ったし」
「え…ああでもぉ…」
「近藤さんあんな女がいいんですかぃ、 黒髪でなんとなくメガネの姉御に似てますね」
「ん?ああー そうね、そうかも…」

近藤さんは照れたようにもじもじとしている。
姉御のこと好きだなあとは思っていたけど、こんな風に性的対象としても見ているということは今まで考えないようにしていた部分であり、俺は少しショックを受けた。
体をぐるっと回転させ、向かい合って抱き合う形になると、いい所に擦れたのか近藤さんが声を上げた。

「ちょっ…総悟動かないで今大人の事情が…あぅ…」
「近藤さん…近藤さんはいつか姉御の所に行っちまうんですかぃ…」俺はしおらしく見えるようにその広い胸板に切なげに頭を擦りつけ、シャツをぎゅっと掴んだ。
近藤さんは珍しい俺の様子に慌てた様子でよしよしと俺の頭を撫でつけ、背中を摩った。
「ほんとにもぉー、総悟君今日はどうしちゃったの?大丈夫だよ、お妙さんは俺のことなんて相手にしてないし…、俺はどこにもいかねぇ、お前とずっと一緒にいるよ」
「…近藤さん、約束ですよ…」
「おお、約束だ…
とりあえずちょっと離れてもいいかな、このままだと収まんねぇ…っあ、いや、ははは」
「近藤さん…」
「あ、ちょっと…」


離れたがる近藤さんを無理やり引き寄せ、より密着しようと近藤さんの膝の上に跨ると、俺の方が近藤さんより頭の位置が高くなった。
少しエス的感情が芽生え、
その太くて男らしい首に両腕を巻きつけ、首筋に顔を埋めて、左耳にそっと熱い吐息を吐きかけた。
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