ノスタルジアには帰らない

□第2話
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「おや、ロイ坊。」
「その呼び方・・・久しぶRI「今晩は〜!」
「・・・。」
「おや。元気にロイ坊の言葉を遮った幼女は誰だい?(ハッ!まさかの幼女誘拐・・・!?)」
「そんな誘拐だなんて物騒な(笑)彼女は将来のお嫁さんだよ。」
「・・・はい?(とうとう頭がイかれたかこの子は)」
「いや、いたって正常。というより寧ろ絶好調だよ。」
「さっきからさり気に心の声を読まないでくれないかい?」
「ついうっかり(笑)それにしても良かったよマダムが死ぬ前にお嫁さんを連れてこられて。私はこの子と結婚っするから。」
「いやさっきから結婚結婚言ってはいるけど、彼女の親は?どこに住んでいるんだい。」
「親は・・いないらしい。ここに来るまでに聞いてみたが、自分の名前も、今までどでどういう風にして暮らしていたのかも記憶にないみたいだ。迷子届も出ていなかったよ。」
「・・ワケありか。まぁ、ウチはもともとそういうのが多いからね。ロイ坊のお嫁さんならロイ坊が居ない時とかにウチで預かってあげるし。彼女の名前は?」
「・・・“ユウ”って名前にしたんだ。ユウ・マスタング。」
「ユウか。いい名だね。・・・って、もう籍をいれたのかい!?」
「いや流石にそれは法律が・・・」

という会話が頭上で交わされています。はい、現在進行系で。

ってか何ですか?本当に私はお嫁さんになっていいんですか?!

・・・メッチャ嬉しいんですけどっ!!

「改めてよろしくねユウ。私のことは“マダム”って呼べばいいよ。」
「うんっ!マダム好きー!でも一番はロイなのー!!」
「・・・」ギュウウ
「ぐ、ぐるじ・・!」

うーん、全身全霊のハグありがとうございます。
でもさ、さっきから骨がミシミシいってるからね?私、幼女!まだ骨とか頑丈な作りになってないの!(泣)

「あぁうん。ロイ坊・・・取り敢えず犯罪者にならない程度にね。」
「わかってるよ。ちゃんと今はまだハグとキスまでにするから。」
「あたりまえだろうっ!?・・・はぁ。なんだか私はロイ坊の将来が心配だよ。」
「ハハハハハハ」

未だロイの腕の中でもがき苦しんでいろ私の頭上で交わされている会話。

薄れゆく意識の中で私の脳は最後に『ロイ=ロリコン+ハグ好き』という方程式がたたき出していた。
 

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