Novel
□魔女と王様
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思えばあれがこの悲劇の物語の始まりだったのかもしれない。
私は小さくとも緑に溢れ、庶民派な王とそれを支える器量の良い妃の治める国の王子であった。
王子と言っても3男で、王位などは関係のない話。
他国の世継ぎに女しかいない国へと婿養子に出される定めであった。
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