頂・捧

□夕立
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同じ不良だなんて言い方をしたら失礼だけれども
雲雀さんとは全然違う空気を持っていて
忘れていた感覚

逃げ出そうにしても相手は五人
しかも
「へぇー・・よく見ると可愛い顔してんじゃん?」
リーダー格の様な男が手をぎゅっと握って言った

「キスして良い?」


「・・・は?」

何を言ってるのかと思った
ふざけてる・・よな?
そう思ったのに
はやす四人
近づく顔

叫んでしまおうか
そうすればきっと誰かが

「うわッ!!」

そう思った瞬間
悲鳴を上げたのは別の男


「え・・・?」

状況理解ができずに立ち尽くしていると

「全くマフィアのボスともなろう人が油断しすぎです。」

そういって現れたのは

骸、だった

目が合うと
骸はオレに冷たい笑顔を向けた

そして

目の前に倒れる五人
一瞬の
出来事だった


雨が降り出した
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