□White Light
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城に戻る道のりの途中、ジューダスは午後からでかけないといけない用事ができたと言った。

「帰ってくるの・・・いつ頃になるの?」

カイルが寂しそうな目をしながらジューダスに訊ねた。

「多分、明日の午前中だ。そんなに遠出にならないからすぐに帰ってこれるだろう。」
「じゃあ、絶対に帰ってきてね・・・」

カイルは少し悲しそうに言った。ジューダスはカイルがあまりにも悲しげな顔をしたので彼を呼び止めた。

「カイル・・・」
「何?どうかしたの?ジューダス。」

振り向いた途端にカイルの体はジューダスに抱き寄せられていた。

「ジュッ、ジュジュジュッ、ジューダス!?///」

あまりにも突然なことにカイルは驚いて、声がひっくり返ってしまった。

「お前が急だったんだろうが。あれじゃ、誘っているとしか思えないな。」
「え・・・いや・・・だって///あーでもしないと許してくれなかったでしょ?」

カイルがあたふたしながら腕からの脱出を試みたが、腕はがっちりと組まれておりカイルの力ではびくともしなかった。一方ジューダスは、やめるどころか顎に手をかけてきた。

「ちょ・・・ちょっと待って!ジューダス用事があるんでしょ!?早く戻らなくていいの?」
「もともとお前が原因で遅れているんだ。言い訳もほどほどにするんだな。」

結局、カイルの言い訳は全てあっさりとかわされてしまった。ジューダスは反撃してこなくカイルの顔を引き寄せ、キスへと持ち込んだ。

「ッ・・・フゥ・・・・・クフッ・・」

顔を上げたとき、ジューダスが満足そうな様子に対して、カイルは腰砕けになっていたということは言うまでもない。

「さっさと帰るぞ。」

ジューダスはへばっているカイルを横目に、歩いて行こうとした。

「ま・・・ハァ、ハァ、待って・・・」

あまりにも息を乱しているカイルを流石のジューダスも少しやりすぎたかと思い、しばらくの休憩を挟み城へと戻った。
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