頂・捧

□家庭教師スウィートハートHIBARI!
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最近綱吉は真面目に机へ向かっている。これには理由があった。
一ヶ月前に現れた『家庭教師』に課題を課されているからだ。
もちろんそれだけと言うわけではない。
綱吉はもう3年生、受験について考える時期なのだ。
それに綱吉には果さなければならない約束があった。


【家庭教師スウィートハートHIBARI!】


『並盛高校に入学しないと咬み殺す』

綱吉の恋人、雲雀恭弥と卒業式の日に交わした約束だ。
それを改めて意識するようになったのは10月もいよいよ終わると言う頃、丁度実力考査の結果が返って来た頃だった。
結果は・・・難有り。
いくらリボーンの教育を受けていると言っても並盛高校合格ラインにはほど遠かった。

『こんなんで大丈夫なのかな・・・オレ;』

自宅の机の上で頭を抱えていると、リボーンが帰って来た。
恐らく、近所のコーヒーショップにでも行っていたのだろう。
その姿を見て、綱吉はすがり付いた。こうなったらどんなスパルタにも耐えるしかないと考えてたのだ。

「リボー・・・ふがッ!!?」

しかし、リボーンは名前を呼ばれただけできつい蹴りを綱吉におみまいした。

「なッ・・・ゲホゲホ、いきなりゴホッゴホッ何すんだ・・・よ・・・」

鳩尾に入ったらしく、酷くむせる。
お腹をさすりながら綱吉は彼の家庭教師に抗議せずにはいられなかった。

「うるせぇ、それはお前が日頃の勉強を怠った結果だろ。甘えんな。」

きつい一言を残して、リボーンは部屋を出て行った。事実だから何の反論も出来ず、綱吉は呆然とする。

「そんなぁ・・・」
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