小説
□離れなで
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綱吉が撃たれた・・・その知らせが僕の元に届いたのは、夜中のことだった。
かなり深い傷を負って生死を彷徨う重傷らしい。
・・・・・死ぬなんて許さない・・・
『離れなで』
雲雀は任務で本部(イタリア)から遠く離れた日本の地にやってきていた。
近々ボンゴレは現在の頭、ボンゴレ10代目の意向でここ日本にアジトを構えるつもりだったのだ。
連絡が入ったのは、そのために雲雀が日本に来て3日目のことだった。
『恭弥さん、日本へ行って来てもらえませんか?』
日本へ行く事が決定した前日に綱吉が言った言葉だ。
『前から言ってたアジトのこと?』
『はい。いい加減に何処にするか決めようと思いまして。』
綱吉は雲雀の腕の中で続ける。
『ふーん・・・行ってあげてもいいよ』
『本当ですか!!良かったぁーこれで嫌なんて言われたらどうしようかと・・・』
流石恭弥さん!!なんて言ってとても20代の男に思えないような喜びように雲雀は一抹の不安を感じながら可愛いと思っていた。
それと平行して押さえがきかなくなっていた。
『でも、タダでとは言わせないよ?』
『へ?ぇ、ちょっと!!?ッ!!』
綱吉をベッドに縫い付けてニヤリと笑う。
中学の頃より幾分背も伸びたし筋力も付いたが、雲雀も同じように・・・いや、それ以上に成長したので差は縮まるどころか開いていた。
そのせいで今でも簡単に押し倒される。
『さっきシたばっかりですよ!?;;』
折れてしまいそうなくらい細い腰を抱かれて綱吉は思わず叫んだ。
唯一身に纏っていたシーツはとっくに剥がされている。
『何、嫌なの?』
『・・・・・分かりました、もう好きにして下さい///』
『愛してるよ、綱吉』
そして2人は熱い口付けを交し合った。