小説

□ツナの受難〜ボウリング編〜
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『ツナの受難 〜ボウリング編〜』


「おい、ツナ。今からボウリング場まで行って来い。」

突然、リボーンがオレに命令調で言ってきた。

「はぁ!?何で!!?・・・オレあそこにあんまり良い思い出無・・・行かせていただきます;;」

反論しようと思ったけど、リボーンに愛用の銃を突き付けられ断る事の出来ない状況を作り出された。
リボーンが言うボウリング場とは多分、前にロンシャンにほぼ無理矢理引きずって行かれて悲惨な目に遭ったのを今もはっきりと覚えている。
もともとそんなにボウリングが得意ってわけじゃないし、出来ればもう2度と行きたくなかった。
でも、リボーンはそんな事聞いてくれないだろう・・・
オレはしぶしぶボウリング場を目指す事にした。

「なぁリボーン、何でまた急にボウリングなんだ?」

オレがいくら訊ねても「秘密だぞ。」と簡単に答えが返って来ただけだった。
リボーンの事だからまたとんでもない事を考えているのでは・・・・・
そう思っただけで凄く不安になってきた。
そうこうしている内に、ボウリング場に着いてしまった。
中に入ると、何故か悪寒を感じる。
まさか!?と中を見渡すと、険悪なムードで睨み合っている雲雀さんと骸がいた。
明らかにあの辺り一体にどす黒いオーラが漂ってる;
つか、2人共何でここにいるの!?

オレが驚きやら何やらで混乱していると、2人がこっちに気付いたらしく寄って来る。
でも、お互い妨害し合うことを忘れてない。

「「綱吉」君」

ほぼ同時にオレの元にやってきてオレの名を呼ぶ・・・
ほんと息ぴったりですよね・・・なんて言える訳ないけど。

「リ・・・リボーン・・・まさか・・・・・;」

肩に乗っているリボーンを見ると、案の定口の端を上げて笑っている。

「やぁ、赤ん坊。このパイナップルにボウリングで勝ったら綱吉からキスしてもらえるって本当かい?」
「アルコバレーノ、スズメ君にボウリングで勝ったら綱吉君からキスしてもらえるって本当ですか?」

ちょっと待って。2人とも綺麗にそろってるなー、なんて思ってたら聞き逃す所だったよ;;

「オレそんなの聞いてないぞリボーン!!」
「そりゃそうだろう。言ってないからな。」

しれっとした態度のリボーンにオレは半ば呆れて、それでもどうにか誤解を解こうと2人の方を見ると・・・目が本気だった。
今、『全部リボーンが勝手に言った事なんです。』なんて説明しても、多分この2人は聞く耳を持たないだろう。
・・・胃が痛いよ・・・・・ここから今すぐ逃げ出したいよorz
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