小説

□relieve
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「本当に僕たちが出ても大丈夫なのかい?」
「10日後に食事会があると聞いていますが・・・」

骸と雲雀が心配そうに綱吉を見る。

「大丈夫ですよ、凪もいるし。それに・・・仕方ないんです・・・」

現在のボンゴレはかつて無い程の人手不足・・・
リボーンは長期任務中、守護者達も今綱吉の目の前にいる2人と凪を除いて全員出払っていた。
どれも長くかかるものばかり、しかしだからと言ってずっと屋敷に篭っているわけにもいかなかった。
食事会ともなると、誘われたのに断ったりすると隙を見せる事になり、襲撃をかけられてしまうかもしれない・・・
そういうわけで、綱吉は凪とその他数名の部下を連れて食事会へ赴くつもりだった。

「10日・・・絶対に10日で戻って来るよ。」
「えぇ、帰って来て君を守ります。」
「ぇ、ちょっと、2人共何してんですか;;」

綱吉は、急に床に跪いて手を取られたため慌てた。
まるで誓いの証のように手の甲にキスをされると、慣れないという事もあって恥ずかしさに顔を赤くする。

「「それじゃあ(それでは)行って来るね(来ますね)。」」

仲が良いのか悪いのか、ほとんど同じ言葉を発した2人に苦笑しながら綱吉は手を振った。

「いってらっしゃい・・・気を付けて下さいね・・・あと喧嘩もしちゃ駄目ですよ?」

綱吉が見送った2人の後ろ姿は、夕日の光で赤かった。



【relieve】
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