□White Light
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ここはデュナミス王国。
過去に終わった戦争から10年たとうとしている。今日までこの国は平和だった。そう、今日までは…


  『White light』


この日も快晴で新しい1日が始まった。デュナミス王国の王子カイルは面倒くさい勉強から逃げ出していた。

「中で勉強してるより、外で遊んでる方がよっぽど楽しいもんね!」

勉強をしなくてはいけないと分かってはいるのだが、やはり筆が進まない。そしていつも10分くらいで逃げ出してしまうのだ。

「まさか誰もこんな所まで追いかけて来ないよな!」

カイルはもうすっかり昼寝モードに入っていた。いつもならこれから昼過ぎまで寝ていられた。
だが今日はそうではなかった。

「カイル!なんでいつも貴様はそうなんだ!早く出てきたほうが身のためだぞ#」

その声にカイルはギクリとした。

『なんで今日はジューダスが追ってくるんだよ・・・あれ、今日は水曜日・・・あ―!!ジューダスが勉強教えてくれる日だった!しまった―;』

声の主は剣士であり教育係のジューダスだった。剣の腕は国で1・2を争う程で、カイルにとってこの人程怒らせると恐い人は居ない。カイルは血の気がサーッと引くのが分かりながらも急いで飛び出していった。

「ごめん、ジューダス・・・すっかり忘れてた;」

カイルは必死になって謝った。だが、ジューダスの怒りがそれでおさまるはずが無かった。
カイルは、『どうにかしないとマズイ;』と思い、とある行動にでた。・・・ジューダスの

頬にキスをしたのだ。

「本当にごめんね?」

その後すぐに、照れながら謝る・・・これ程最強な者はないだろう。ジューダスの怒りはいつのにか消えていた。

「まぁ、今回は許してやろう。・・・だが次はないからな。それから、他の奴等にはあんなことするなよ?」

ジューダスは少し照れながらも真面目に言った。それを聞きカイルは難を逃れたとして心の中で『よっしゃ!!』と喜びをあらわにしていた。

「とりあえず、城に戻るぞ。」

ジューダスに言われカイルは城に戻る事にした。
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