ざっそうすとーりー。
□Muso hated
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「私は、何もやってない…!」
真実に気付かない者達に必死に訴える彼女。
(希望しか知らなかった彼女は絶望を知る。)
「あの人は僕のモノだよ。
君の大切なモノ、全部全部奪ってあげる!」
嫉妬故に全てを奪い去ろうとする無知な人間。
(自分の望みをかなえるために友情を捨てた。)
「よくもアイツを傷つけたな…!!」
愛しさ故の誤解により彼は少女の心を抉る。
(恋は盲目とでも言うように彼女の想いを踏みにじる。)
「俺はお前の味方だよ。」
絶望の底に居る少女に一筋の希望の光。
(それは希望を与えると同時に絶望の根源を増幅させる。)
「…べ、別にあんたの味方とかそういうわけじゃないんだから!
姫香ちゃんに言われたからってだけだし!!」
真実と嘘を語られ彼女は知らぬ内に手のひらで転がされる。
(詐欺師は仮面を被り彼女を陥れるための罠を張る。)
「困った事があったならいつでもここに来なさい。」
壊れかける彼女の止まり木と成る彼。
(その笑顔の裏には狂うほどの愛)
「オレ、どうすれば良いか分かんないよ…!」
大切なものを守りたいと思う少年。
(釣り合いのとれた天秤はどちらに傾くのか。)
Muso hated
(舞台の幕はすでに上がっている)
(これはとある箱の中の物語)