ざっそうすとーりー。
□Rear charge
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「けっかーんっはやくはやくっ!!」
「零崎、はしゃぐのはいいけど転ぶなよ?」
僕の前を走って雪に足跡を付ける殺人鬼兼恋人の零崎人識。
「ったく、雪が降っただけでなんであんなに楽しそうなんだ…。」
寒いだけだと思うんだけど。
あ、こっち向いた。
「どーしたんだよ、欠陥?」
キラキラ付属笑顔で笑う零崎
…あの笑顔が見れるなら毎日雪でも良い。
「…いや、何でもないよ。」
「なんだ今の間は。」
…まあ、いいけどさ。
零崎はまた足を進めた。
「―っわ?!」
どうやら雪に足を取られて上手く動けなかったようだ。
「…まったく、いったそばからお前は…。」
ぽすりとぼくの腕に受け止められる零崎。
「かはは、なんかこれじゃあいつもと逆だな。」
悪びれもなく腕の中で独特の笑い声を出す。
「まあ、ぼくも助けられてばっかじゃないよ。」
「そのわりにはいつも殺されかけてっけどな!」
「…しょうがないだろ、《策師》直々に《無為式》なんて言われるほどのトラブルメーカー何だから。」
「でもその分俺の見せ場は増えるな、益々いーたんが俺に惚れる!」
Rear charge
(お兄ちゃん、二人とも楽しそうですよう)
(義妹と弟が楽しそうなのも、悪くない)
***後書き。
…最後のは舞織ちゃんと曲識さんという異色のコラボレーションです。
双識さんは邪魔しかねないので家で軋識さんとお留守番。