ゆきやなぎ

□オリジナルのためキャラ崩壊注意報!!
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『おっはようジェリーさんっ!』
「あらっ麗じゃないっ!
おはよう、今日は何にするのかしら?」
『うーんとねー』

教団壊滅未遂事件から3日。
アレンとリナリーは巻き戻しの町の任務に出かけた。
僕はマテールにも行ってたし今回も行くのかと思っていたがどうやら違ったらしく、
「麗ちゃんにはもう少ししたら他の任務に行ってもらうよ」と言われたのはまだ記憶に新しい。

『今日はー…』

そんなことを思いながら食堂に来た僕の目線は相変わらず人を寄せ付けないユー君を捉える。

『んー…蕎麦で!』
「分かったわ、少し待っててちょうだい!」

注文を聞くとまた忙しくジェリーさんは厨房の奥に消えて行った。
そんな姿を見てふと思い出すのは昨日見た夢だった。


―――――――――――――――………
――…

「久しぶりだな!麗!!」

気付けば僕は真っ白の空間にいた。
永遠に続いているような白、白、白。
そして少し離れた所には知らない男性…いや、少年と言うのが正しいであろう人がいた。

『…どちらさまかな?』
「え、酷くねぇ?!
しばらく会ってないとはいえそれはひどくねーか?!
レオだって、お前をこの世界に飛ばした神様!」
『…ああ、何?
お前いつぞや厨二病か。
何、それは真の姿で一番最初の時のは仮の姿ってか?』

そう呟くと僕はレオの居る所まで女装付きで走り出す。

「おっ何だ?
久しぶりに俺様に会えてうれしいのかっ!?」

そんなことを言いながら両手を広げて抱擁でもしようとしているのかと思えるレオに僕は問答無用で突っ込む。

『くらえぇええっ!!
破道の四…白雷ぃいいいい!!!!
「どわぁああああああ!?」

僕が殺す勢いで放った鬼道をレオはひょいっとかわす。
そんなレオの前に僕は仁王立ちする。

あのさあ、トリップして目の前にLv3ってどういうこと?ねぇ、答えろよ

にこり、満面の笑みを浮かべそう問いただす。笑みは笑みでも暗黒微笑である。

「すす、す、すみませ…」
ああ゙ん?
「ごめんなさいごめんなさい!!
I'm sorry!je suis désolé!!
Es tut mir leid!!!」
『何で英語とフランス語とドイツ語のコラボレーションなんだ!
…まぁいいや。
他に聞きたい事も色々あることだし。』

僕はそう言うと創造力で高そうな椅子を出し腰掛ける。

「聞きたい事、か?」
『うん、そう。』

僕とレオの風韻気が一転して真面目な空気に切り替わる。

『…何故、僕の記憶が薄れていってる?
しかもピンポイントで、この世界で生きるにあたって知っているならば有利なものばかり薄れていく。
実を言うともう原作の流れが大まかにしか思い出せない。
レオ、君はそれに関わってるんじゃないかな?』

沈黙を破るように言葉を発する。

「それはだな…?
いいか、麗。
これは結構重要だからよく聞け。」

答えようとして一旦言葉を切る。
何かもったいぶるような理由でもあるのだろうか。

「実は、この世界…“D.Gray-man”の世界が、お前のその記憶…原作の知識を拒否しているんだ。」
『へー…。
じゃあ僕自身がこの世界から拒絶されて消えるなんて事もあるのかな?』
「いや、それはない。
お前はもうこの世界の住人だからな。」
『あ、なら問題ないね!』
「…は?」

きょとん、とするレオに僕は続ける。

『何でそんな吃驚してるのかな?』
「い、いやだって!
お前が願ったからだが、元はといえばこの世界に連れて来てやるなんて行ったのは俺だろ?!
いくら仕方ないとはいえ、記憶が消えるのを食い止められないなんて無責任な事言ったし!!」

そんなことを言うレオの両頬をぐに、と摘む。

「らにすんらー!!」
『何言ってるのか分かんないよー。』

僕は笑って、レオは怒る。

『ていうか僕はこの世界にこれただけで十分満足なんだよ?
それに記憶なんてブックマンでもなければいずれは全て薄れてく。
ただそれが早まっただけだろう?』

なのに何で君が負い目感じてるのかなー?と笑った。

「れ、麗…!」

感動したというように僕の胸にダイブしてくるレオ。
それに僕は腕を広げる。

なーんちゃってー★
ゴファッ!!

受け入れると見せかけてはたき落としました★

「ぐ…そうかっこれが流行のツンデレという奴か…ッ!!」
『現実逃避してないで現実を見よう!
僕はユー君じゃないからNotツンデレ!』

一気にシリアスな空気が吹っ飛んだよ!

『そう言えばさ、ここにいる時間って睡眠時間削られてるの?』
「ああ、削られてるぜ?
ここには精神だけを連れてきてるからな、体は寝てても頭は起きてるって感じだ。」
『へー…。
じゃあさ、僕がつかれてる時は連れて来ないでね。』
「もちろんだ!
…て事でようも終わったしまたなー!」
『は?
ってぎゃああああ!!』

もちろん下には穴。
何このパターンもうお約束なの?
そうなの?!

「あ、いい忘れてたけどさー!」

はぁ?!
用は終わったんじゃなかったのか?!

「次のお前が行く任務先になー、お…えの前のせ……の………く……り…………ら…!!」

重要っぽい事はちゃんと落ちついた時に言おうね!



オリジナルのためキャラ崩壊注意報!!
(聞こえなかったけど)
(次の任務では何か起こるってことに)
(違いはないんだろうな。)

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