ゆきやなぎ

□ちょ、え…時系列無視なの!?
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「え゙ぇえ゙!?」

ザッパーン、とそのロボット…コムリンUは水路に突っ込む。
それに巻き込まれ、無論僕達も水路へゴー。

「な、何アレ?何アレ!?」
「くっそ、何て足の速い奴だ…」
「おいリーバー!
何であれがまた居やがんだ!!」
『ちょ、あれ何か化学班って書いてある!
もしかしてあの巻き毛が何かしたの!?』

こんなになるなら腑罪証明で帰ってくるべきだった!!

《発…見!》

すんな!と突っ込みたいです。

《リナリー・リー
アレン・ウォーカー
ユウ・カンダ
レイ・リュウガサキ。
エクソシスト4名 発見》

「三人ともリナリー連れて逃げろ!
こいつはエクソシストを狙ってる!!」

《手術ダー!!》

だだだだだ、と一斉に走り出す。

『わ…っ!!追ってきてる!追ってきてるよ!!』
「リーバーさん!訳が分かりません!」

走る足を止めずにアレンはくわっと叫ぶ。

「ウム、あれはだな!
コムイ室長が作った万能ロボ“コムリン”つって…」
「『ポンコツの間違いだろうが/でしょ!?」』

そう僕とユー君が抗議する中リーバーさんは続ける。

「見ての通り暴走してる!」
「『何で!?」』
「あれはほんの30分前…。
俺達が相変わらず給料にならない残業をしていた時だった…」


「転職しようかな…」
「俺このまま眠れんなら一生目覚めなくていいやぁ…」
「終わらねェ…このまま一生終わらねぇんじゃねェかな」
「あきらめんなよ、多分終わるさ…」

死屍累々な化学班。

「コーヒー飲む人ー?」

リナリーがコーヒーを入れて持ってきてくれたようで、化学班は涙目気味に満場一致で手を挙げる。
そんな中、聞こえてきたのはガシャンガシャンという機械音と室長の声だった。

「おーいみんな起きてるー?
見て見て!
じゃーん♪我が化学班の救世主事“コムリンU”でーす!」
「室長ぉ…、何スかその無駄にごっついロボは…」

帽子カブってるよ…

「だからコムリンだってば。
たった今やっと完成したんだよー!」

弾んだ声でコムリンの説明を始める室長。

「僕の頭脳と人格を完全にコピーしたイノセンス開発専用の万能ロボットさ♪
あらゆる資料の解析は勿論対アクマ武器の修理、て希望者のケアサポートも行うんだ。
まさにもうひとりの僕!!
これで仕事が楽になるぞー!!!」

しつちょぉ〜〜Vと言って抱きつく化学班一同。
それに自分の事を褒める室長。
その傍らでコムリンUはリナリーがもっていた室長のコーヒーを飲み始めていたらしい。

「それ…兄さんのコーヒー…………。
兄さん、コムリンってコーヒー飲めるの?」

リナリーの問いに室長は笑う。

「何言ってるんだリナリー?
いくら僕にそっくりだと言ってもコムリンはロボットだよ?
コーヒーは……
…飲んだの…?」

瞬間、コムリンからドンという音がしたかと思うとリナリーが倒れた。

《私…は…コム…リン
エクソシスト強く…する…
この女…はエクソ…シスト
この女をマッチョに改良手術すべし!!》
「「「「なにぃーーーーー!!!!」」」」

ドギャーン!

「ギャーーー!!」
「うげーっ!」
「コムリーン!!!」



「…と、いうワケだ。
悪いな…こんな理由で。」
「「(アホくさ…っ!!)」」
『「あの巻き毛が…!殺す!!』」

思わずユー君とハモる。
寝起きで機嫌が悪いんだよこの野郎…!
リナリーに注射の後とかふざけてるよね、そうだよね!
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