ふぉー ゆー!
□いちごミルク
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「あれ・・・?」
教室、電気が点いてる。
誰かいるんだろうか・・・?
『わあああ!!』
「うわぁっ!?」
突然聞こえた悲鳴とバシャッという水音。
びっくりして俺まで叫んじゃったよ・・・。
とりあえず教室に入ってみよう。
ドアを開ける。
・・・と、そこにいたのは
「なまえ?」
『あ、店長・・・』
しゃがみこんで雑巾で床を拭くなまえ。
「何やってんの、てか何してたのこんな時間まで」
『え、補習☆d(・ω・´)』
「うわぁデジャヴ・・・ww」
『デジャヴ?』
「いや、何でもwで、何してるの?」
『いやー、花瓶の水変えようと思ったら溢しちゃってw』
そう言う彼女の傍らには、教室の隅にあった色とりどりの花が生けられた花瓶。
「なるほどねw」
『うんw店長はいちごミルク片手に何しに来たの?w』
「ちょっと忘れ物を取りにねwこれはコゲがくれたの」
『いいなーw・・・てか、忘れ物ってww店長らしくないね』
「そう?」
聞くと彼女はうなずいて、
『店長って意外と抜けてるよねw』
「何それ、つまりバカってこと?」
『だって、補習受けてる私でも忘れ物はしたことないよ?w』
くすくす笑うなまえが可愛くて、だけどどこか悔しくて。
「もう、そんなこと言う口はこうしてやるっ」
と、俺はなまえを引き寄せキスを落とした。