さんきゅー!
□貴方に酔う
1ページ/4ページ
日曜日の朝、
起きてみるとなんだか少し頭が痛い。
リビングに向かうと、私の愛しい人がコーヒーを飲んでいた。
「蛇足さん、おはようございます」
「おはよう」
目を合わせないで、そっけなく返された。
・・・・も、もしかして・・
「・・あ、あの・・・怒って、ますか?」
私が恐る恐る聞いてみると、
やっと目を合わせてくれたと思ったら、
「さぁ?なんでだろうね」
笑顔で言ってくれたけど、
逆に、怖いです・・・。
あれぇ、本当に何かしましたっけ・・・?
困り果てる私を見て、蛇足さんはヒントをくれた。
「昨日、何処に行ってたんだっけ?」
「え、同窓会ですよ?」
「うん」
「・・・・えぇー・・(汗」
それだけじゃわかりませんよぅ・・・
同窓会に行くって言ったら蛇足さん、
普通にいいよって言ってたましたのに・・・
私がうーんうーんと唸りながら思い出そうとしていると、
蛇足さんは大きな溜め息を吐き出した。
「・・・・じゃあ、同窓会に行く前、なまえになんて言ったか覚えてる?」
「えーと・・・・・・・
・・・・あ、」
『絶対に、お酒は飲まないでね』
.