* めいん *


□夢を見るより
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額に冷たい何かが触れた。
ゆっくり目をあけると、
視界いっぱいの赤。





「れ…じ」
 
「喋んな…熱、酷えんだろ?」
 
「…まぁ」


触れていたのは恋次の手。


(冷てえんだな…恋次の手…)




「…りがと、な」


「らしくねえじゃねえか」


「…るせえ」




恋次の笑顔に
一護は参ったとゆうように、
眉間にしわをよせた。







夢を見るより
恋次を見つめていたい。





一護は冷たい恋次の手を
気持ちよさそうに
そのまま眠りについた。




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