* めいん *
□夢を見るより
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ピピピッ
少し意識の遠くで音が聞こえる。
「…ん、」
少年は体温計を取り、
「…38度、2分…」
額から流れ落ちる汗を
拭うのも億劫で、
ただ、目をとじた。
(―――熱ぃ…)
その時だった。
ひたっ
(っ!)
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