* めいん *


□夢を見るより
1ページ/2ページ




ピピピッ 


少し意識の遠くで音が聞こえる。




「…ん、」



少年は体温計を取り、


「…38度、2分…」




額から流れ落ちる汗を
拭うのも億劫で、



ただ、目をとじた。





(―――熱ぃ…)




その時だった。




ひたっ





(っ!)




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ