青の祓魔師
□夜の鐘
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暫くして、ファーを羽織り、
燐はメフィストに連れられ
学園に戻った。
雪男はどうしたんだろう。
まさか自分がメフィストの心配で
いっぱいいっぱいになるなど
思ってもみなかった。
「メフィスト…すまね…
今日は俺…」
「分かってますよ。
今日だけですが。」
寮の前まで見送られ、
足早に部屋へと帰ろうと急ぐ。
ふと、腕を掴まれ体が引かれる。
気付けば唇には温かい感触。
「………ッ///」
強く抱きしめられ、
ゆっくりと体が離れる。
「愛してますよ、燐。
このままどこかへ閉じ込めて
おきたい気分ですが。
おやすみなさい。」
意地の悪い笑みを浮かべ、
額にキスを落とすとメフィストは
闇へと消えた。
頬に手を当てると熱が出てるかのように
熱くほてっていた。
「ッ…//」
何赤くなってんだっー。
首を振り寮へと向かったその時だった。
「兄…さん?」