青の祓魔師

□強さと弱さ
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「ん…」

気付くとそこは
見知らぬ場所だった。

見覚えのある人物が
こちらに背を向け
何かしている。


「メフィ…スト…?」


こちらを向かず、
何かをしながら答える。

「起きましたか、燐。」

いつもの陽気な声ではない。

「…どう…したんだよ…?」

起き上がり見てみると、
メフィストは足に自分で
包帯を巻いていた。


「大したことありません。
少し隙を作らされましたね。」

「…な…ッ!
なんで悪魔のお前がそんな
治るような傷…!」


メフィストの足は、
大きく裂けていたが、
燐でさえもすぐ治る程度だった。

メフィストなら自分の魔術で、
なんとか出来るはずだ。


「少し参りましたね、
こんな弱点があるなんて、
私にも分かりませんでした。」


そう言うと、
燐の体を抱き寄せた。

「……ッ!//」

そのまま地面に押し倒す形に。
サラッと前髪が落ちる。
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