青の祓魔師

□仕組まれた罠
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「ゆ、雪男ーー‥ッ!!」

そう叫んだときには、雪男の体は宙に投げ出されていた。


かしゃん‥!!
割れた眼鏡が燐の目の前に落ち、少し先に目を向けると、頭から血を流し倒れている弟の姿が飛び込む。

「おい!雪男!!!しっかりしろ!!!
 雪男おぉぉぉーーーッ!!」

「人間風情の弟くんは邪魔しないでください。これはボクの獲物です。」

アマイモンはすたすたと燐に向かってくる。
両手を縛られ結界に封じ込められた燐は、立ち上がれず叫ぶことしかできなかった。

ーーちくしょうッ!!俺が、、俺のせいで!!

ふつふつと身体が熱くなるのが分かる。
青い炎がだんだん灯り始める。


「だ、、めだ、、、兄さ、、!!
 炎を出しちゃ、、!!:」


「おおおおおおおおッーーー!!」

炎が完全に燐を包んだ瞬間、結界陣にアマイモンが触れた。

「!?、、ぐ、、あああ!!」

炎はみるみるうちにアマイモンへと吸い込まれてゆく。

「ワーイ♪」

「兄さ、、ん、、!!」

やがて炎は消え、燐はぐったり動かなくなった。

アマイモンは燐の顎を持ち上げ、これからする企みに胸を弾ませた。

「さあ、これからどう調理しましょうか、兄上?」
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