創作物
□リクオ先生 壱
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「ん…リクオ、せんせ?」
氷麗が目を覚ましたのは見知った天井、いや見知ってしまうようになった天井で、彼女が寝ていたのはどうやらその部屋のベッドであった。
「ん?氷麗起きたのかい」
近くに居たのだろう、リクオは氷麗に近づくと触れるだけのキスを彼女の唇に落とした。
「せんせ…んー?」
まだ半分寝ぼけている氷麗はリクオに甘えたいのかむにゃむにゃと可愛らしい仕種をしながら抱き着いている。リクオは慣れた様子で氷麗を抱き上げ寝室を後にした。
「氷麗、まだ寝るか?」
「やぁ…起きますょ、だって今日は先生のお休みの日だもん」
「ホント可愛いねぇ、俺の白猫ちゃんは」
氷麗を膝に抱きつつそのままソファに座っているリクオは氷麗の姿に目を細めた。
「にしてもその格好はそそるねぇ…どうだい、今からもう一度、一緒に寝ようか」
「ふぇ……!?だっだって昨日は先生が私の着替えを隠したっていうから、返さないって!コレ着ろって言ったのはリクオ先生じゃないですかー!」
真っ赤になりながらワタワタとする氷麗の格好は下着にリクオのワイシャツ一枚の姿だった。小柄な氷麗には袖から指先を出すのも一苦労で、裾は太股を半分ほど隠している。だが、白いシャツは下着の色や線を隠してはくれず、どうにもエロく感じるリクオだったのだ。
「ホント、このまま食べちまうか…朝飯には調度いいなぁ」
「な!ダメですダメー!」
「何でだよ…」
氷麗の拒否の言葉に機嫌を悪くしたリクオは氷麗の着るシャツの裾から手を忍ばせ柔らかい内股をさわさわと撫ではじめた。
「ゃぁ…!ん、だって先生ってば先週の休日も同じようなことして…その、全然デートに行けないんですもの」
涙目でいじける氷麗の破壊力といったら…本当はこのままソファに押し倒して食べるつもりだったが氷麗の言葉を聞き、思い留まった。