記念部屋

□8000hitリクエスト記念文
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※微妙にネタバレ含んでいること、完全に創造で書いておりますのでご注意を・・・























とうとう百物語との抗争が終わった―・・・・・・・・・・

明け方近く、百物語との決着を付けた奴良組はそれぞれが瓦礫と化した場所で一息ついており、薬師の鴆一派が怪我の酷い妖怪たちに応急処置を施していた。

そんな中、リクオの傍にいた氷麗は彼の怪我を安じて包帯やら薬やらをたくさん持って走り寄っていた。

「リクオ様!お怪我のほうは・・・」

「ん?ああ、大丈夫だ・・・と言いてえんだが、ちょっとばかし肩かしてくんねぇか・・・お前にも随分無茶させちまったな、大丈夫か?」

「ふふ、ありがとうございます。今は私の季節ですから大丈夫ですよ、だから先に手当のほうを・・・」

「・・・ん」

氷麗の肩に腕を伸ばし、少し寄りかかる体制になったリクオは氷麗の言葉を聞きながらもある場所に視線をやっていた。

そこには、青田坊に連れられて本家より駆けつけていた清継、カナ、鳥居、巻がリクオと氷麗を困ったような、喜んでいるような複雑な表情でこちらを見ていた。

「氷麗、青田坊、あいつらに・・・ちゃんと話がしてえ・・・」

「ハイ、では一度本家のほうへ参りましょうね。皆しっかりと休養が必要ですから」

「俺はこいつ等を連れて行きますんで、先に行っててくだせぇ」

そう言って氷麗はいつもの笑顔をリクオに向けた。

青田坊もいつもの表情を向けてくれた。

その笑顔に、表情にリクオはこの戦いで何度救われただろうか。彼らの存在が在れば自分はきっと向き合える。リクオは組員に声を掛け、一度本家へ全員戻るよう指示を出した。

「奴良・・・」

「奴良君・・・」

「リクオ、君・・・」

「ちゃんと、話すから。全部、だが今は怪我をした奴らの手当を先にさせてくれ・・・・・」

それだけ二人に告げるとリクオは一度も振り返らず氷麗と一緒に本家へと向かって行った。

氷麗は後ろを気にしながらもリクオの受けた傷を一刻も早く何とかしたくて彼に付き添って行った。

こうして夜が明けた―・・・・・・・・・・







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