記念部屋

□お誕生日
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※長編『夏が帰る』設定

◆お誕生日おめでとう



「雪麗さん、お誕生日おめでとうございます」

リクオはこの日、大量の祝いの品と側近たちと一緒に雪麗の元へと訪れていた。

「・・・・・何の真似だい?」

「何って・・・未来のお母様のお誕生日を祝うのは夫として当然・・・!?」

リクオの行動と言動に額に青筋を立てた雪麗は彼の最後言葉を聞かずに雪女の畏れ“風声鶴麗”をお見舞いし氷の像を制作した。

「リ、リクオ様が氷漬けになったぞ!?」

「早く解凍しなくては・・・!」

雪麗は慌てる側近たちを横目で眺めていた。その後ろの玄関の扉からリクオが愛してやまない氷麗が姿を現した。

「お母様、何の騒ぎです?・・・なんでリクオさんが凍ってるんですか?」

おそらく母親の仕業だろうが氷麗は一切動じず、のんびりと母に尋ねている。そんなとき、リクオ氷像がパキパキと音を鳴らしたかと思うと一層大きな音を立てて氷が割れリクオが復活した。

「氷麗―!!」

「あら、リクオさん。よかったですね!氷が割れて」

「そのまま一生凍ってればいいのに」

嬉しそうな氷麗に頬を緩ますリクオだったが雪麗を見て真剣な面になった。

「お母様・・・!いつになったら氷麗との結婚を許してくれるのですか!」

「え、私いつリクオさんと結婚するって決まったんですか?」

「許すも何も、大体アンタたち何にも始まって無いだろう!それなのにいきなり結婚とか夫とか・・・あたしらの大将って馬鹿なのかしら」

「そこをなんとか!!」

「えと・・・何がどうなって・・・?」

「ふざけたこと言ってんじゃないよ。ほら氷麗、今日は化け猫屋に連れてってくれるんだろう?」

まったく状況が解らない氷麗だったが雪麗に言われはっとして慌てた。

「そうでした!今日はお母様のお祝いに化け猫屋で毛倡妓や若菜さんたちとお祝いするんでした!さ、お母様行きましょう!!・・・あ、リクオさん今日は雪の里は臨時休業ですからまた後日いらして下さいね」

そうリクオに告げた氷麗は母を連れて行ってしまったのだった。

残された側近たちはリクオをそっと伺ったら雪麗どころか氷麗にすら相手にして貰えなかったことが相当ショックだったようで今度は石像と化していたとか・・・


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リクオ様の誕生日はスルーしてしまったので笑
雪麗さんお誕生日おめでとう!!

初めてなのですが、記念ということでフリーです。貰ってやるよ!という素敵な方がいらっしゃいましたらどうぞ!その際、一報下さると泣いて喜びます。








 

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