おはなし

□失くしたり見つけたりのevryday(折虎)
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それは突然だった

日本には

バケツをひっくり返したような

という表現があるそうだけどまさにその通り

虎徹さんの家に向かう途中の土砂降り

ポツポツきたと思った途端にびしょ濡れ

あと100Mだったのに

マンションのエントランスに駆け込み
2人目が合うと笑った

『ひっでぇなこれ』
『ビックリしました』

エレベーターに乗ってからも笑いがこみあげてクスクスと笑った


虎徹さんが鍵を開けて入る後をついて行く

『イワン 先にバスルーム行っとけ 着替え取ってくるから』
『はい』

言われるままにバスルームに行き、濡れて肌に張り付く洋服を脱いだ


シャワーを出し冷えた身体を温める


ガチャ


えっ?
音がした方を見ると虎徹さんがいた、ハダカで


『虎徹さん?』
『なんだ?暖まったか?バスタブに入った方が暖まるか…まぁ今日はいっか』

虎徹さんは頭からシャワーを浴びシャンプーを手にしてワシャワシャと髪を洗い出した


僕はそこにただ立ちつくしていた

『イワン?』

僕を見る虎徹さんと目を合わすことができず
虎徹さんの肩から流れ落ちる泡の行方を目で追った

!!
虎徹さんのを見ちゃった

あっ!
ヤバい
起った…

慌てて股間を押さえ背中を向けた

『イワン お前…』

背中越しに聞こえる声が呆れているように聞こえて涙が出てくる

『すみません ぼ、僕帰ります』

虎徹さんの横を急いでぬけようとした

『ばぁか 何言ってんだよ ほらこっち見ろよ』

肩を掴まれグイっと虎徹さんの方を向かされた

『俺のせいだろ?それ』
何も言えずにいると

『こっち座れ』

とバスタブの縁に座らされた

『手どけろよ』

腕を掴まれ股間から外されると真っ直ぐに起ちあがったボクがいた

『とりあえず手でいいか?』
『えっ?』

虎徹さんはボディソープを泡立たせるとボクを握り扱きはじめた

『あ…こ、虎徹さん…』
『なんだ?ダメかこれ どこがいい?』

と扱きながら先端を爪先で引っ掻く

『あっ…』
『おっまたデカくなった あんまりデカいのヤダぞ俺』
『えっ?』
『わりぃな まだ度胸っていうか…なくてさ』
『虎徹さん?』
『ほら俺初めてだろ?その…入れられるのってさ』

手は動かしたまま話し続ける

『怖くねぇわけじゃないしな でも…イワンとならって思うし…』
ゆるゆると扱かれるのと虎徹さんの言葉にもう出そうになってる

『だからもうちょっと待てな そしたらヤろう…ってイワン!』

虎徹さんが言い終わらないうちにボクはイった

『あ…ごめんなさい』
『謝るな 俺がお前をイカせたんだから』
『でも…』
『ほら 立て 流すぞ』

とシャワーで流してくれた

『先あがってろ すぐ行くから』
『はい』

バスルームを出ると虎徹さんが用意してくれた服を着る


髪を拭きながらリビングのソファーに座っていて眠ってしまった

『イワン?』

虎徹さんに名前を呼ばれたのも
ブランケットを掛けてもらったのも気づかないまま


朝まで






20110724
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