Lucky Dog

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散歩をしていた


何か脱獄に使える物か情報が見つかればいいが、私が下手に動くとかえって目立つ(…散歩でも目立つが)から
あえて何もしてない



今日はイヴァンと軽く会話が出来たらなー…


とか考えてた

話してないのイヴァンだけだし…




イヴァンか…




『…うるさそうだな』




なんかいつもファック!とシット!しか言ってない様な…

まだ22だったけ
…ずいぶんと若い




「ホモ!!ホモホモホモホモホモホモ、ホモ!」




なんか騒がしいな

向こうの方からか

























騒いでる方へ足を進めたらみんながいた


…幹部が揃ったら目立つから止めたがいいんじゃないか



「お、レイラか」




ルキーノが私に気が付き、みんなが私の方を見る




『……何、してるの』

「お前、こいつらがホモって事知ってたのか!?」

『…………は?』




イヴァンが叫びながら私に聞いてきた

イヴァンの指の先には
ベルナルドとジャン




「ど、どうなんだよ!」




かなり動揺してるイヴァンが面白くて、思わず吹き出しそうになる


大方、からかわれているんだろう




『……別に、いいじゃん。好きなら誰だって』

「なっ!?」




私の言葉に何も言えないらしい

大きく口を開けて固まっている



何故か他の奴らも(ジュリオは普通だったけど)固まっていた




「ち、ちょっ、レイラちゃん。まじで俺達がデキてるなんて思ってないよね?」




縋る様に私の肩を掴むジャン



…少しからかい過ぎた




『…わかってるよ。別に二人がデキても私は関係ないから』




それだけ言うとジャンはホッとした様子を見せた



どうやらこの騒ぎは
イヴァンがからかわれていたのが原因だったようだ




「シット!あいつら覚えてろよ!」




イヴァン以外が自分の房へ帰った後

一人叫んでるのを、ただぼんやりと見ていた
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