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□『 さよならは朝の光の中で 2 』
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「理由なんて、無いよ。 ただ…先輩に抱かれたいだけ…」

 口の中を散々舐め回した後 舌を引き、唾液まみれの唇に啄むようなキスを繰り返しながら、熱に浮かされたように そう囁いた途端、肩と腰をしっかりと抱かれ、そのまま体が半回転したかと思うと、俺の体は先輩の体に組み敷かれていた。

「なら、体勢は こうだろ?」

 再び唇を合わせると、唇を割って先輩の舌が滑り込み、すぐさま舌を絡め取られた。

「ん…ふっ…」

 先輩のキスは、いつだって最初から激しく、貪るようなくちづけで、俺を翻弄する。
 息が続かず、苦しくなったって簡単には解放してくれない。 何度も角度を変えて、より深く唇を重ねて、舌の根が傷みを覚えるほどに激しく吸われ、息苦しさに大きく波打つ胸を服の上から揉みし抱かれる。
 あまりの息苦しさに必死でかぶりを振ると、ようやく許され、唇が解放された。
何度も、深呼吸することで上下する胸の上で、いつ間にか捲り上げられた服の撓みの陰で立ち上がった小さな乳首が、先輩の指で捏ねられ熱を持っていく。

「詢、ここ弄られるの、好きだよな」

 もう片方の乳首を口に含みながら、先輩が意地悪く囁く。
 いつもなら、恥かしくて身を捩るくらいしかできないけど、今日は違った。

「ん、先輩に…弄られるの好き…。 だから、もっと して、よ…」

 吐息混じりにそうつぶやくと、一瞬、先輩の指が戸惑うように止まり、半身を起こして俺を見下ろして来た。

「やっぱり、今日の詢は変だ…でも――」

先輩は、フッと笑うと、また俺の胸に顔を寄せ、唾液で濡れた乳首に息を吹きかけるように囁く。

「エロい詢も、可愛くて いーな」

「ぁん……や…あっ、んん」

 散々、舌でなめ回され赤く腫れた乳首は感覚を失くし、キツく歯を立てられるくらいが気持ちいいと感じる。

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