Novel Library 4

□『 Cultural festival 〜折園シリーズ番外編〜 』 1
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折園シリーズ 番外編3
 『 Cultural festival 』


「ほーい、第二部の売り上げ集計終わりぃ」

「2日目の二部のわりには結構いったんじゃね?」

 文化祭 2日目。
 電卓を翳して周りのみんなに見せる依田に頷きながら、大きく伸びをした。
 うちのクラスのバザーはなかなか好評らしく、そこそこの売り上げを叩き出してる。

「つか、俺やっと仕事終わりだよ。 昨日からマジ長かったなぁ。 クラス展示も全然回れてねぇし」

「え、園田って、文化祭まだ回ってないの?」

「昨日、実行委員の仕事もあったから、休憩以外働きっ放しだっての」

 じゃんけんで負けて押し付けられた文化祭実行委員の仕事が初日に集中していたせいで、今年の文化祭は休む間もなく働き続けだ。
 2日目のクラスの店番担当の時間が終わった今、俺はようやく解放されたワケで、当然まだ どこのクラスも回っていない。
 でも、これからはやっと自由時間だ。
 この後、折口と一緒に文化祭を回る約束をしてる。
 2年に進級して折口とはクラスが別れたから、わざわざクラス展示の当番の時間を合わせての約束だから俺も楽しみにしてるんだ。

「3−Cのお化け屋敷がおもしろいって話だぜ?」

「ふうん、依田は入ったの?」

「入ってねぇよ。 だって俺、男連中で回ってたのに、んなとこ入っても面白くねぇじゃん。 あーゆーとこはやっぱカップルで入んなきゃ」

 そう言うもんかね?
 つか、俺だって折口と回るのに、入る意味ないってコトじゃん。
 
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