折口の肩を掴んだ手に力を籠めて押し返しながら、顔を反らしてどうにもならない状況を伝えると、少しの間の後、折口が唸るように呟いた。
「お前、マジで可愛いな。 んなコト言われたら、歯止めが効かなくなるだろ?」
別に可愛いコトを言ったつもりはないのに、そんな風に言われて何も言えなくなった俺のあちこちに折口は執拗に唇を這わせだした。
「やっ…ちょっ、待てって……そんな、されたら…あっ…」
再び始まった折口の愛撫は、さっきまでとは比べものにならないくらいいやらしくて、確実に高められていく。
乳首を弄られ、体のあちこちに痕をつけられると、背筋をくすぐったいような快感がはい上がって来て、堪らず声を上げた。
その声に後押しされるように折口の手が内股を撫で上げた時、俺のが下着の中で大きくなるのを感じてうろたえた。
下着一枚の状況では、体の変化はダイレクトに伝わってしまう。
恥ずかしさに体をよじってそこを隠そうとしたら、いきなり折口の手が俺のに触れた。
「やだ、触んなっ」
「なんで? こんなに反応してるんだから、感じてるんだろ?」
俺の体を抑えつけて動きを封じ込めてきた折口の手がゆっくりとそこを撫で始めた。
「うぁっ、待っ…ちょっ…折ぐ…ち…」
下着の上から形をなぞるように触られて恥かしさに逃げ出したい思いでいっぱいなのに、折口に抱きかかえられるように押さえつけられたうえに片方の足を折口の長い足に絡め取られていてまったく身動きできない。
「マジ待って…て、あっ…」
「そんな慌てんなよ。 俺に触られるの初めてじゃないだろ?」
言われて雪の日のコトを思い出した。
コイツ、また俺一人だけイかせる気か?
あの時みたいに、余裕たっぷりの折口に良いようにされて抜かれるのかと思ったら、身震いするほど恥かしくなった。
(くっそ……させるか!)
折口の手が下着の中に滑り込んできた瞬間、俺は折口の方に向き直りながら絡め取られた方の足でぐいっと折口の足を押し開き、折口のそこに手を当てた。
「園田!?」
「ハ、ハハ…俺だけイかそうなんて許さねぇからな。 お、俺が…お前のしてやるよ」
思いっきり声が裏返ってカッコ悪いコトこのうえなかった。