「園田…好きだ…」
折口のキスに体が震えた。
唇が触れるだけのキスだったのに、さっきのベロチューよりずっとずっと体が震えて心拍数が上がった。
肌が直接触れるだけで、キスの重さもこんなに変わるなんて。
スルスルと触れ合う肌の感触がどうしようもなく気持ち良くて、もっと体を合わせたくなる。
折口の裸の背中に両手を回し、初めて自分の意志でその体を抱きしめ返した。
「折口…」
全身に感じる折口の重みが堪らなく愛しくて、唇を合わせながら夢中でしがみつくと折口が抱きしめ返してくれる。
「園田……園田…」
何度も俺を呼ぶ折口の熱い唇を耳朶や首筋に感じながら、体の奥から湧き上がる熱に吐息が漏れた。
時折止まっては小さな疼痛と赤い痕を残しながら少しづつ下がって行く折口の唇が、平らな胸でそこだけ自己主張するように立ち上がった乳首に触れた時、無意識に体がピクンと跳ねた。
「はぁ…」
そこを舐められる度にゾクリと背中が粟立つような気がした。
ヤバい、気持ちいい。
男でも、こんなトコ舐められて感じるんだと初めて知った。
「んっ…う…」
「園田、ここ…気持ちいい?」
「はっ…や……んっ、ん…」
いきなりそこを甘噛みされて、自分でも信じられないくらい高い声が出て、恥かしさに首を振るとわざと音を立ててそこを吸いながら折口がくぐもった声で言った。
「園田が気持ちいいと俺も嬉しいんだ。 だから、こんな時まで意地張んな」
「バカ…意地張ってるわけじゃ、ねぇよ…恥かし…だっ、て…」