喉元に落ちた先輩の唇が小さな音を立てて皮膚を吸い上げながら、平らな胸の上で立ち上がった乳首を撫でてくる。
指先でキュッと抓まれ、痛痒いような刺激に肩を揺らしてしまった。
僕の反応に満足したみたいに吐息のような笑いを漏らした先輩の手が、今度は優しくそれを押しつぶす。
「あっ…ん…」
「可愛いな…」
そう呟いた先輩の手がするりと肌を滑って、隠しようなないくらい昂ぶった僕のそれに触れるなり
「ふふ…」
と、小さく笑うのが聞こえた。
「な…に?」
何を思っての笑いなのか分からなくて、僕はなんだか不安になって聞き返した。
「何でもない」
「やだ…隠されると、気になる…っ」
労わるみたいにそこに指を這わされて、思わず息を詰めた。
そんなとこを触りながら笑うなんて、考えなくてもある方向へと思いは流れてしまう。
「言わねぇよ。言ったら真史は怒るからな」
それを聞いて僕はますます情けないやら恥ずかしいやらで顔を伏せた。
僕が怒るなんてやっぱり…
先輩の手の中に納まる標準より小さめのそれを思うと恥ずかしくなった。
「先輩…意地悪だ」
「何が? 何も言ってないだろ?」
「だって…そりゃ、僕のは先輩と違って小さいけど…」
そこまで言ったら、先輩が突然笑い出した。