その手を顔の両側に固定されたせいで動けなくなった僕は恥ずかしさに焦りながら首をふったけど、先輩は気にも留めずに無防備なそこへ舌を這わせてきた。
「やっ…」
熱くぬめった感触が触れてくる。
まるで転がすみたいに舐められて、感じたコトのない感覚が僕の体を震わせた。
両手を抑えこまれているからほとんど動くコトはできないけど、擽るみたいに舐められるたびに先輩の舌の動きに合わせて体が跳ねてしまうのが止められない。
「すごい押し返してくるな。 気持ちいい?」
「や、やだ…そんなコトっ」
答えられるわけないじゃないか。
なのに先輩は意地の悪い言葉を続けてくる。
「嫌ってコト、ないだろ? 舐めるたびに体がビクビクしてるんだし」
「やだ…もう、嫌…」
「そんなコト言ってもやめないからな」
やめて欲しいと思ってるわけじゃない。
ただ、いちいちエロいコトを言わないで欲しいだけなのに。
「ん…んん…」
これ以上おかしな声を出したくなくて、唇をきゅっと噛み締めた。
必死に声を堪える僕をからかうみたいに先輩の舌が固くなった乳首を舐めてくる。
舌を使う度にいらやしい音が耳に届いて、もうどうしたらいいかわかんないよ。
腰の辺りからせり上がってくるむず痒いような感覚に背中を反らしたら、甘く疼く乳首をチュッと吸われた。
「あっ…」