BLの部屋

□カス鮫Days
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「おいカス。水鉄砲大会やるぞ。」

「う゛お゛ぉい!!?なんだぁそれは!?」

「ししっ。これこれ。これ持って中庭集合な。」

「隊長はやくしてくださいよー?」

3人がパタパタ出て行くのをスクアーロは不思議そうに見ていた。

「・・・なんだぁありゃ?」









スクアーロは自覚がないようだけどさ。

オレたち3人、争ってんだぜ?

お前をめぐって、な。

無自覚天然総受けフェロモン野郎のスクアーロ。

だから今日も・・・

「センパーイ。隊長見ました?タンクトップでしたよ?肌綺麗ですよねー?」

「ししっ。オレちゃんと写メとったし。」

「・・・甘いぞカス。俺は動画だ。」

「「んなぁっ!!?」」


・・・若干変態じみてるけど、気にしないね、王子だし。

スクアーロがどこでもかまわずフェロモン振り撒くのが悪りいの。

風呂上りで上半身裸で談話室入ってきたり。

指についたアイス(バニラ)舐めてたり。

誘ってるとしか思えない言動に、オレは落とされた。

このカエルも同じような感じだとさ、ムカつくけど。

とりあえず、王子は負けないぜ。










「う゛お゛ぉい・・・俺はどうすりゃいいんだあ・・・?」








「セイパイにボスー!あきらめてくださいー!!!」

「てめえがだクソガエル!!!」

「カスは黙って俺に従え!!!」




つまり。


中庭で大戦争が起こっていた。






「帰ったほうがいいなあ・・・」

中庭を出て行くスクアーロに誰も気付かないことは幸運といえるだろう・・・。









後日。

「おいカス。この間逃げやがったな?」

「う゛お゛ぉい・・・あの中突っ込んでいけたヤツは俺が表彰するぜえ・・・。」

「・・・目を閉じろ。」

「あ゛ぁ?」

「・・・逆らうのか?」

「チッ・・・。」




チュ




「ん、なあああああああっ!!?///」

「てめえは鈍感すぎんだ。」

「か、帰るぜぇ!!」






「フッ。」



「・・・ボースー?」

「さき越すのは卑怯ですよー?」

「関係ねえ。」

「ボス・・・覚えとけよ?」

「・・なんだ。」



「このまま勝てると思わないでくださいー。」

「オレだって真剣なんだし。じゃ。」






「フッ。」



「・・・俺も真剣なんだ。ドカス共。」
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