shortstory
□幸せを君の隣で
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「好き、だよ。僕は晶くんが好き」
「……」
「だからもう、死んだ方が良いなんて言わない。君の傍にいたい。―――良い?」
バッと晶の顔が上がって、泣いた真っ赤な顔で睨みつけられる。
かと思えば襟首を片手で掴まれた。
「約束だ! もう、二度と言うな! ―――そんで俺が絶対守ってやる!」
「はは、約束するよ。晶くん」
「っ、ヘラヘラしやがって……バカやろう!」
胸のあたりがぽかぽかする。
また泣き出した晶を、今度は躊躇いなく抱き寄せた。
不格好で情けない。好きな子の涙ひとつ止めることもできない男と、襟首を掴んで約束を結ぶ女。
そんな今の状況が、今の自分たちには似合っている。
怒られることが幸せだ。
生きて彼女のもとに戻れたことが幸せだ。
生きたいと思うことの出来る今が幸せだ。
約束するよ。
君が好きだと言ってくれた僕を要らないとは言わない。
それが君を悲しませないひとつの方法ならば、僕は喜んで約束という鎖に縛られよう。
小さな小さなお姫さま。
どうか隣でずっと怒って笑っていて。
FIN.
勢いで書いたは良いけどひっどい。表現力の無さに目から水が……。
前に別のSSでは晶くん監禁設定じゃなかったんですが、改めて調べたら公式が監禁設定だったので、こっちでは公式仕様です。
晶様の恋人だって忍びたちが遠目で巧海を見てたら面白い。