思いつき駄詩

□死んだらさ
1ページ/1ページ

この余波兎角行きづらいと人は言うけれど
他に生きる場所などあるのですか?

目覚ましがなる前に目が覚める
きちんと覚醒もしないまま起き上がる
それの繰り返しで寝不足になってきたなんてただの言い訳でしかなくて
ちゃんとした理由は他にある

寝る前
とてもとても暗くなる
目を閉じるから
電気を消すから暗くなる
暗くなった世界は現実味がなくて
手を伸ばしてもぼやけて見えて
それでも感覚だけは残るから
現実を見せられる

死という名の現実を

昔から人類は不老不死を求めていた
無理な話だと知っていても
不可能だということを知ったとしても
誰にも止めることは出来ない
何よりも絶対的なものを無くそうと
無駄な努力ばかりを続けて
人生を棒に振った

結婚がゴールという人も多い
けれどそんなものゴールなどではない
終わりといえば終わりかもしれないが
本当のゴールは違う
本当のスタートとゴールは生と死だ
皆生まれた瞬間から死を目指す
望む望まないを関係なく
否が応でも死を目指す

死が怖いのならば生まれなければいい
死なれるのが怖いというならば
大切な人など
大切な子供など
つくらなければいい話

辛くて悲しくて
自分がいつかこの世から消えてしまうのが
この世の人ではなくなるのが
この世の人に忘れ去られてしまうのが
怖くて堪らない

泣きたくても泣けないから
出来るだけ上を見る
上を見ても辛いままならば
顔を腕で隠して
誰にも知られないままでいよう
それぐらいの悪足掻きしたって誰も怒らない
誰にも心配されない
それぐらいが丁度いい
丁度いいはず

母に聞いた
死んだらどうなるの?
母は答えた
守護霊になるんじゃないかな。

もし守護霊になれたのなら
誰かの人生を見ながら自我を保てるのか
それとも自我はなくなってしまうのか
どちらにしろもう一度この世を楽しめるなら
何にだってなる覚悟はある
吸血鬼になろうと考えたことだってある
いっそのこと自縛霊や浮遊霊になろうとも考えた
でも誰かと一緒に生きれるのなら
死後も悪くは無いのかも。
そう思えるようになった

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ