リボーンBL

□恋ってなに…?
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「はぁ…。」


「どうかしたんですか10代目?」


「いやっ!な、何でもないよ獄寺くん。」


「そうですか?」


最近はため息ばかりだ。

あの人を思うとため息がでる。



雲雀さん…。



最初は怖くて声をかけられるだけでビクビクして、ギャーギャー騒いでたけど



今は声をかけられるたびに胸が高鳴る。

それに騒ぐどころか雲雀さんを前にすると緊張して話せなくなる。



この気持ちに気づいたのは2週間前だ。

俺自身はずっと京子ちゃんが好きだと思ってた。


でも何かが足らないんだ。


可愛さ?いや、十分可愛いし
魅力?いやいや魅力はある。


なんだか分からないけど

雲雀さんには惹かれるんだ。



俺は家に帰るとすぐに部屋に行ってベットに潜り込んだ。



「苦し…いよ……」


恋って苦しいものなのかな…?

京子ちゃんを思ってる時はなかった気持ち。


セツナクテクルシイ…。


そんな事を思ってると母さんが

「ツッく〜ん!キャベツ買い忘れたから 買って来てくれない?」


買い物を頼まれた。



俺は財布を持って外へ出た。



今は7時。


雲雀さんまだ学校にいるかな…?



そんな事を思いながら歩いて
学校前を通り過ぎようとしたとき

校門前にたっている雲雀さんを見つけた。


鼓動が早くなる。


どうしたらいいのか分からず校門前で立ち尽くしていると

雲雀さんが声をかけてきた。


「やぁ草食動物。いいタイミングにきたね。」


またドキドキして、緊張して顔をあげられない。


「ねぇ草食動物、君最近僕を避けてどうしたの。」


「……。」


「なに…僕が嫌いなわけ?」


ちがう…そうじゃない…


「ちがいます…」


「じゃあ何?」


この際、もう言おう。


「好きなんです…好きだから緊張して……っ」


「……。」


雲雀さん絶対引いてるよ…


「すいませんやっぱり今のは取り消…「僕もだよ」


「えっ…嘘…」


「嘘じゃないよ。」


雲雀さんはそう言うと
俺の顎を持ち上げて一瞬だけのキスをした。


「これで分かった?」


嬉しい、言葉にならないほど嬉しい。


自然と涙が溢れる。


「ありがとうございますっ…雲雀さん///」

「ちょっと、そっちが照れるとこっちも照れるじゃない///」


俺はそう言われ力が抜けて笑みがこぼれた。

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