私達の翼
□飲酒は計画的に
2ページ/8ページ
克一「こんな時に聞くのもなんだけどさ
千早はどうしてパイロットの道を選んだんだ?」
千早「え、か、克一さんはどうしてパイロットに?」
克一「おぅふ、質問を質問で返すか
俺は………
ただ戦闘機が好きだからパイロットになった
それが理由だ」
千早「そうですか……
私はある人に会いたくて…
私の命の恩人で、私がパイロットを目指すきっかけとなった人です
その人に会いたくてパイロットになりました」
克一「へぇー、その人には会えたのか?」
千早「いいえ、まだです
そもそも名前も顔もわかりませんから
わかっているのは8年前の4月23日、日中戦争で○○市上空で戦っていたことだけ」
克一「ああ、俺もいたぞその時」
千早「え!?」
克一「俺がまだ新米パイロットだった頃だ
まだ亜空間システムが開発されてない時代でな
ミサイルの本数なんて6本前後だった頃さ
今でも鮮明に覚えているよ
爆撃機に体当たりをかました瞬間のことを」