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□待たせたからには・・・
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天空闘技場にて…
(暇だなぁ)
キルアただいま、絶賛退屈中。なぜなら。
(ゴン、どこ行ったんだか…。)
キルアの唯一無二の親友ゴンが部屋にいないから。まぁ、キルアは親友以上の感情をゴンに覚えているが…。
「まだ、帰って来ねぇのかよ…。」
もう自分の部屋に帰ろうかと真剣に考え始めた頃。
−ガチャッ!
「あれ?キルア!なんでいるの?」
ようやく帰ってきた。
「遅ぇよ。もう、自分の部屋に戻ろうかって真剣に考えちまったじゃん!」
キルアが怒るとゴンは慌てて弁解した。
「ごめんキルア!キルアが来てるとは思ってなかったんだよ!」
(それなら、仕方がないか…。)
まぁ、確かにキルアが来るというのは予定になかったし、キルアが遊びたくなって、勝手にゴンの部屋に入ったため、いるとは思うまい。
「で?どしたの?」
「え?あぁ。…−そうだ。なぁ、ゴン。」
「何?」
急に話しかけられたうえに、時間がないことも重なって一瞬、思考が停止したキルアは待たされたことに対するお仕置きを考えついた。
「俺、長い時間暇だったんだ。だから、待たせた分だけキスしてくんねぇ?」
「えっ!///そ、そんな急に…」
ゴンはキルアの急な提案に頬を染めて慌てる。キルアはそんなゴンを見て思わず頬をゆるめてしまう。
(こいつって、何でこんな可愛いんだろ?)
そんな風に考えている間もゴンは周りに視線を向けて、慌てている。が、恐る恐るキルアの方へ視線を向けて一層頬を赤く染めながら近くに来た。
「目、閉じててね…?」
「もちろん。」
キルアはゴンに言われたとおりに目を閉じた。
−チュッ
軽い音と供に、ゴンの唇が離れた。キルアの頬から。
「…そうじゃないんだけど?」
キルアがゴンの頬を挟んで、無理矢理目線を合わせる。すると、ゴンの頬は真っ赤に染まった。
「こ、これ以上は無理!」
ゴンは首を振って、キルアの視線から逃れようとする。ゴンがキルアの手から逃れて、走り出す。キルアは逃れたゴンを追いかけた。こうして、キルアとゴンはいつものように平穏な1日を過ごした。
 

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