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Clap.「春夏秋冬」シリーズ
A「黒執事」
夏のセバスチャンと浴衣。
※ 名前変換ナシ。固定夢主。ほぼ会話文。



「日本ではこれが色っぽいの?くびれもフリフリも無いしよくわかんないけど、まあ伯爵の趣味なら仕方ないわね、セバスチャン」
「よく似合ってますよ。坊っちゃんの趣味もなかなかです」
「ゴチャゴチャうるさいぞお前たち…」

伯爵が苛立ちを含んだ声で私達を制する。

「大体“浴衣”は僕の趣味じゃない。勘違いするな」
「そっか、伯爵はフリフリのキュートな金髪緑眼の女の子が大好きですもんね〜」
「うるさいぞ」
「あ、照れてるー」
「セバスチャン、そいつをなんとかしろ!」
「了解しました」

「さぁこちらへ」なんて言いながら、セバスチャンが私を部屋の外に連れ出す。

「あまり坊っちゃんの機嫌を損ねないよう」
「え、なんで機嫌損ねるのよ。私伯爵の命令でこんなの着てるのに」
「ここで暮らす為にも、坊っちゃんのお手伝いが君の仕事ですよ」

セバスチャンの手が、紫色の蝶々の髪留めに触れて、甘く優しく囁く。

「で、これ着て私どうしたらいいんだっけ」
「まったく…」

呆れたように笑ったセバスチャンに、そっとキスされる。

「夜会で、坊っちゃんの為におとりになっていただきたいんです」
「…そうだった。今日は優雅じゃなくて、おしとやかに振る舞えばいいのね」
「大きく動くと乱れてしまいますからご注意を」
「あんまり着心地が良くないなー。コルセットより幾分ましだけど、なんか変に息苦しい感じ」

ふう、と溜め息をつく私に、セバスチャンはニヤリと笑った。

「全てが終わったら、私が脱がせて差し上げますから」



200110813.Riho.

 


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