鈴の音と下駄の足音

マンネリズム
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「余計なことしないでって言ったでしょ!?」


「…そんなに俺達、信用できないか?」


「そうよ!信用できない!これっぽっちも。…男なんて…信用する価値なんてない!ただのクズで薄汚れた、最低の生き物でしかないんだから!!」


「……お前、…俺達「新選組」が気に食わないんじゃなくて……「男」が駄目なのか?」



「ッ……だったら何?」



「…それは駄目だと思うぜ?」


「は?」


「確かに、この世に最低な奴は何人もいる。だけどその数だけ、良いやつもいるんだ。」


「し、知ったような口聞かないで!!男なんて皆同じ!…もう出てってよ!!」


「…」


そう言っても彼はそこを絶対に動かない。その代わり、隣にあった朝ごはんをあたしの前に出してきた。


「何?食べろっての?…こんなもの絶対に食べない」


「……死ぬぞ?」


「こんな所にいるんだったら死んだ方がマシ!!何を言われても食べない!!…出てってて言ってんでしょ!!??」



ガシャン!!


感情的になってしまったあたしは無意識のうちに、目の前にあった朝ごはんを横に投げ飛ばした。


壁に当たり、食器が割れる音が響いた。



「お前…!!」


「…ッ!!」


すると、彼はついに怒ったのか、あたしに掴みかかる。胸倉を掴まれた勢いであたしは布団に倒れた。つまり、彼があたしを押し倒している、ということになる。



「お前!いい加減に「ああぁぁああ…!!」…え、」


「や、やめて!!やめて!!どいてどいてどいてどいてどいて!!!!…いや…いや……」



記憶が…、



「え…お、おい…」


「お願い…やめて…!!いやいやいやいやいや!!あぁぁああ…!!」



記憶が…、甦る…。



『え?何?本当に良いの?』


『あぁ。ちゃんと返せよ?」


『…え?…何言ってるの?…どういうこと…?』



「おい!しっかりしろ!」


「…おね…が、い……。や、めて…よ……」


そこで、再び意識が途切れた。





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