ほん

□僕の胸の痛み
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僕の胸の痛み



「お互いの事を考えて…別れよう…」



その言葉を聞いたあの日以来眠れない夜が続き、気晴らしに窓から見上げた白い月

今も鮮やかに浮かぶ精市との褪せない記憶に胸の痛みが繰り返す


手を伸ばしても届かない精市の背中、それでも僕は夢の中追いかけていた
みんなの前では何もなかったかの様に振る舞ってしまうけど出来るなら精市とのすべてを忘れられたら…
きっと僕は微笑む事が出来るだろう……




僅かな期待をこの胸から消したくて遠回りをしてもいいからわざと知らない道を選んで歩いた学校の帰り道
雑踏の中で空回ってる僕の思い
信号が変わってもまだ踏み出せずただ立ちすくしていた



何もなかったかの様にみんなの前では微笑んでいるけど、本当は辛くて泣きたくて、こんな弱い自分なんて断ち切れたならもっと僕は微笑む事が出来るだろう……




「何もなかったんだよ」と囁いてくれたらどんなに今僕は救われるだろう…

だけど、そんな事を言われたとしてもそれでも僕は精市を愛しているんだ…



何もなかったかの様にみんなの前では振る舞っているけど、それでもまだ精市の事を思い出すんだ……


今は少し泣かせて…



end


どやっ!!ぱーとつー!!

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