ろんぐ
□09
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*冬子*
ふと目を覚ますと、目の前には黄瀬。
「え…」
急いで離れようとする。
しかし、黄瀬のたくましい腕にしっかりと抱き締められ離れられない。
起こそうかとも思ったが、仕事や部活で疲れているだろう。
仕方なく、起きるまで待つことにした。
黄瀬の腕の中でわたしは昨日のことを思い出していた。
想いを伝えて、付き合って、抱き締められて…。
そのまま寝ちゃったんだっけ。
未だすやすやと眠る黄瀬の頬に触れる。
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