ろんぐ
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*冬子*
卓球場に戻ってくると、ふたりはまだやっていた。
よく飽きないなぁ。
「あ、帰ってきたッスね」
わたしたちの姿を確認すると、黄瀬はキラキラとした笑顔を向けてきた。
「遅ェよ。風呂にどんだけ時間かけんだよ」
「それを言うなら、ふたりはどれだけ卓球に熱中してたのよ。ねー、さつき」
となりでぶんぶんと顔を縦に振るさつき。ああ、そんな仕草も可愛らしい。
「ふたりとも汗臭いよ!!お風呂行ってきなよ。露天だよ?露天風呂!!!」
さつきに勧められるままに、お風呂に向かうふたり。
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