ろんぐ
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*冬子*
どうしてこうなったの?
偶然?
それとも誰かの計画?
「絶対負けないッスよ!!!」
「バーカ。俺に勝てるのは俺だけだ」
「きーちゃん、がんばって。青峰くんなんかやっつけちゃって!!!」
白熱する卓球を見ながら、ため息をつく。
こうなったのはほんの1時間くらい前。
夕方まで歩き回ったわたしたちは旅館に戻ってきた。そして、この旅館の前で黄瀬とばったり会った。
なんでも黄瀬は、仕事で来ていてこの旅館に泊まっているとか。
うん、なんというか…
世間は狭いよね。
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