ろんぐ
□02
1ページ/5ページ
*冬子*
そんなにテツヤと仲が良いの、意外だったかな。
ふと外を見るともう真っ暗。
「もう帰ろうか?」
わたしが言うと、えっ!と勢いよく顔をあげた。
「明日も忙しいんでしょ?休めるときに休んでおかないと体力持たないよ。仕事も、部活も」
「そう…ッスね。送るッス」
一瞬捨てられた仔犬みたいな目をした気がしたけれど、見なかったことにしておこう。
昔はこれにだいぶ弱かったっけ…。
.
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ