ろんぐ

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*冬子*



そんなにテツヤと仲が良いの、意外だったかな。

ふと外を見るともう真っ暗。


「もう帰ろうか?」


わたしが言うと、えっ!と勢いよく顔をあげた。


「明日も忙しいんでしょ?休めるときに休んでおかないと体力持たないよ。仕事も、部活も」

「そう…ッスね。送るッス」


一瞬捨てられた仔犬みたいな目をした気がしたけれど、見なかったことにしておこう。



昔はこれにだいぶ弱かったっけ…。





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